徳島〜淡路島の一人旅(前編)

どこかにマイルで発作的な一人旅

6,000 マイルで、提示された4箇所のうちランダムな1箇所への往復航空券が得られるという謎の制度。一ヶ月先までの出発で往復の発着日時を指定すると、4箇所の候補地がでてきて申し込むと3日後くらいにそのうちの1箇所に確定するという仕組み。

そして徳島へ...

個人的には九州、宮﨑や熊本に行ってみたかったのですが今回は徳島にいってこいという JAL の思し召しがあったので徳島に行くことになりました。よくよく見れば淡路島も近いじゃん、ということで徳島の山間部とも悩みましたが、徳島→淡路島の旅にしました。

3月が忙しかったのでウサ晴らし的に GW 目前の 4月下旬に旅を断行しました。GW は私事というか家庭の事情でまったく休めなかったので、ここでウサ晴らしおいて本当によかった...。

徳島といえば徳島ラーメン(しか思いつかなかった)

この後ちゃんと名産品をいくつか知ることになるのですが、徳島にいったら徳島ラーメンを食べよう、という貧困な発想しか持っていなかったので徳島ラーメンを食べました。この店を選んだのは、現地でテキトーにググったら少し早めの時間からやっていて、駅から徒歩15-20分と散策がてらにほどよい距離だったから。

ところがテキトーにググって上位に出てくるだけあって人気店だった模様。並は一般的なラーメンと比べるとかなり小ぶりで、大になると普通のラーメンっぽいサイズになる印象。旅先だからとこのときは並のラーメンとライスを注文していました。甘辛い醤油スープにライスやばい。


いのたにの中華そば、ライスつき

いのたにの中華そば、ライスつき


東京は前日から雨だったが、現地はわりと晴れててラッキー

話が前後しますが、出発前日の夜から東京はしっかり雨が降っていて、徳島現地の天気予報もあまり芳しくありませんでした。ところがいざ到着してみると若干の曇り空からそのまま晴れ間を見せてくれて、幸先の良い旅のスタートに恵まれました。


羽田空港は前日の夜から雨ざあざあ

羽田空港は前日の夜から雨ざあざあ


徳島阿波お踊り空港でレンタカーを借りて、とりあえず徳島市街地に行ってみることに。淡路島を視野にいれると、あまり大きく移動すると面倒なので近場で済ませようという魂胆。

徳島駅近くのタイムスに駐車したあとは、適当に徒歩で徳島市街地を巡ることにしました。次の写真は、歩いてたら何となく見つけた旧徳島城表御殿庭園の様子。枯山水と築山泉水庭の2つが同時に存在するのがこの庭園の特徴。というか岩がすごいし、散策するにしても岩の上をゴリゴリ歩いて行くことになるので何となく楽しい。


旧徳島城表御殿庭園

旧徳島城表御殿庭園


眉山ロープウェイと市街地

徳島の市街地は山と内海に挟まれ、さらに複数の川に囲まれている地形です。山側には眉山(びざん)がありロープウェイも通っています。阿波おどり会館と呼ばれる、阿波おどりに関する展示や実演、体験などができる施設の 5F にロープウェイ乗り場があるので、阿波踊りをスルーして直行しました。(あまりにも興味が無かった)

行ったのが平日だったのもあり、ロープウェイはガラガラ。貸し切りのような状態で景色を楽しめました。眉山の上も展望台やデッキ、散策路などが複数ありウロウロ徘徊して楽しめます。人気の少ないポイントを見つけたと思ったら、小屋の陰から吹奏楽の練習音。BGM としては練習音なのでアレでしたが、練習の邪魔にならない程度の距離で昼寝。天気がよくてきもちよかった。


眉山ロープウェイ

眉山ロープウェイ


眉山を降りたあとは、阿波踊り会館1Fのお土産物屋で義務を購入。父には鳴門金時と名産らしい半田そうめんを箱で発送。母と妻には芋のお菓子や味付け海苔などを手配しました。ちなみに半田そうめんは、そうめん全般を嫌いと自負する妻も美味しいと食べられるくらい美味しかったです。つるつるもちもち。


観光用の小型船も通ってる川沿い

観光用の小型船も通ってる川沿い


川沿いを適当に散歩。観光用の小型船に乗ってみたかったですが、ちょうどよい時間に出てなかったのでやめときました。一通り歩いて明るいうちに宿でゆったりしたかったので、レンタカーを回収して移動を再開。


水鳥の集団

水鳥の集団


鳴門ウチノ海総合公園

徳島市街地からググッと北上して、鳴門海峡方面に向かいます。チェックインの時間まで微妙に残りそうだったので、近くの海浜公園に立ち寄り。


鳴門ウチノ海総合公園

鳴門ウチノ海総合公園


海沿いの景色が良いのはもちろん、駐車場から海に至るまでの間の異様に広い原っぱも良かったです。ピクニックしてる人や、凧をとばしてる人もいるほのぼの空間。

そのほか、子ども向けの遊具エリアや、デイキャンプ用のバーベキューエリアなど全体的に設備が充実していました。土地が余ってるって素晴らしい。


公園内の大雑把に広い原っぱ

公園内の大雑把に広い原っぱ


鳴門の渦潮と海岸線

全体的に下調べなしで行き当たりばったりにしようというコンセプトなので、偶然でしたが、言われてみれば聞いたことがある気のする鳴門の渦潮が見れるシーズンだったので観測船にのって鳴門大橋の下に来てみました。

大潮...とまではいかずとも、中潮くらいの期待値のタイミング。おかげさまでなんとなくそれっぽい渦の撮影に成功しました。海流がぶつかってどうとか説明がありましたが割愛します。大潮が見られる日程はある程度限られているようで、下調べなしでこれぐらいの渦潮を拝めたのはラッキーなほうだったのでしょう。


鳴門の渦潮

鳴門の渦潮


大橋を臨む海岸線

大橋を臨む海岸線


鳴門海月別亭シーサイドホテル鯛丸海月

当日の行動に自由度をもたせたかったので朝食のみのプランで予約。結果的に、夜の時間帯にやってる飲食店はほぼ皆無だったので宿のレストランで食べたわけですが、ともかくそんな感じ。本当に海がすぐ目の前にある宿でした。


宿の外観

宿の外観


海がとてもよく見えて、窓を開けると波音を聞きながらまどろむことができます。もちろん大浴場からも海を拝めるようになっています。

が...、大浴場が妙に塩素くさいというか整髪料くさいというか、なんにせよキツい臭いが漂っていて長居できませんでした。せっかく景色は良いのに残念。一応温泉だったはずだけど....まさか温泉の臭いだったのだろうか......。


部屋からもしっかり見える海

部屋からもしっかり見える海


結局宿で食べることになった夕飯。無難に刺身定食にしておきました。わかめ汁がぷりぷりしていて異様に美味しい。刺身も角がピンと立っていて新鮮さを感じられる美味しさでした。


夕飯の刺身定食

夕飯の刺身定食


大塚国際美術館

宿に1泊した翌日、中日の午前中から昼過ぎまでは、こちらの大塚国際美術館にずーーーっと入り浸っていました。この美術館に入場して、最初に目につくのはバチカン宮殿内にあるシスティーナ礼拝堂のレプリカであるシスティーナ・ホールです。写真を見てもわかるとおり、ホンモノさながらのスケール感です。新婚旅行で見た現物のシスティーナ礼拝堂とはさすがに荘厳さに劣りますが、ホンモノでは禁止されている撮影がし放題なのがこの美術館の良いところ。


システィーナ礼拝堂のレプリカ

システィーナ礼拝堂のレプリカ


館内にはこの調子で、陶板に転写された美術品が延々と並んでいる非常に壮大なスケールの美術館です。紙と比べて陶板であれば劣化の心配もなく、極端な話焼き直せばいいので撮影はもちろん触れることも禁止されていません。美術品を陶板に転写するにあたり、色の再現に気を遣っているそうですが素人目にはよくわかりません。よくわからんけどすごい。


洞窟壁画や昔の拝殿など手の込んだ再現も多い

洞窟壁画や昔の拝殿など手の込んだ再現も多い


大塚国際美術館の力の入った再現展示は、このブログとかを見ると分かりやすいかもしれません。特に最初の展示フロアは、このテの作品がたくさん展示されていて、最初からテンション MAX にさせてくれます。スケールが無駄にデカい。


絵画(陶板)の展示

絵画(陶板)の展示


建物自体も広く、展示点数も相当あります。じっくり見て回ろうと思ったら、半日は覚悟したほうが良いでしょう。自分は音声ガイドを借りて4時間以上かけて回りました。

通常の美術館にはできない力技として、同じ作家や同じモチーフ、同じ時代の作品をこれでもかと徹底的に集約して展示されています。たとえば聖母マリアの宗教画ひとつをとっても、様々な解釈、作風、レパートリーのものを同時に見比べることができるので興味深いです。


系統の絵を徹底的に集約できるレプリカならではの力技

系統の絵を徹底的に集約できるレプリカならではの力技


本館では、東京大学の青柳正規副学長を長として、色々な大学生に美術を教える、ということを基本に考えて古今の西洋名画の中から選んだ作品を展示してあります。 これをよく見ていただいて、実際には大学生の時に此処の絵を鑑賞していただいて、将来新婚旅行先の海外で実物の絵を見ていただければ我々は幸いと思っております。 それは、一握りの砂から始まった。|大塚国際美術館の特徴|大塚国際美術館 - 四国 ・

さほど美術に関心が強いほうではありませんでしたが、展示方法の妙で夢中になって見て回ることができました。引用によれば将来新婚旅行先の海外で....とは言いますが新婚旅行で世界中を見て回れるわけがありません。とはいえ人生の中で実物を見る機会がないとしても、この美術館でさまざまな作品に触れてみるのは良い経験になりそうです。


上の方のフロアの芝生エリア

上の方のフロアの芝生エリア


次は淡路島

徳島(の右上エリア)を楽しんだので次はレンタカーにのって鳴門大橋を渡って淡路島のホテルに向かいます。


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ahomuAyumu Sato

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東京資本で生きる名古屋の鳥類

Web 技術、組織開発、趣味など雑多なブログ。技術の話題は zenn にも分散して投稿しています。

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